
7月17日、夏の大会4回戦、対修徳高戦は神宮球場で行われ善戦むなしく11対5で敗れました。ベスト16を目指すこの試合、広高の粘り強い追い上げもむなしく敗れ、残念ながらこのチームは終了します。ヒット数 広尾13 修徳11 投球数 広尾173 修徳 167

この試合の前々日、日刊スポーツ紙の一面を、広高投手古荘敦士君と広尾高校の記事がジャックしていました。広尾高校の歴史の中で、大手新聞の一面を飾ったことは初めてのことではないでしょうか。この記事がこの日の古荘投手に緊張感を与えてしまったように感じて仕方ありません。最近の練習試合にみる古荘投手の落ち着き、テンポのよい投球、コントロールがこの試合では発揮できていないようにネット裏の観覧席から感じていました。我々大人もできない平常心を求めるのは酷だったか・・・
この日の試合は、広高が強豪修徳高の4投手を相手に13本のヒットを打ち、修徳高の11を上回りました。古荘投手も2本のヒットを打ち、気をよくしてマウンドに立っていたと思うが、日ごろの伸びのある速球、制球力は欠けていたようです。投球数173球、被ヒット数11本、与四死球11、三振5。
1回裏、2本のヒットで先制されたが、その裏広高も村松君、関君のヒットで同点。2回裏、四球2人を藤井君がヒットで返し、さらに四球を得て、1アウト満塁のチャンスに大塚君の鋭い3塁ライナーでダブルプレーを喫し、惜しいチャンスを潰したが逆転に成功。しかし、3回表、四球、ヒットの走者を3塁打で返され、スクイズなどで4失点。3回裏2アウト1・3塁、4回裏1アウト1・2塁、5回裏1アウト満塁のチャンスに無得点。6回裏、城谷君内野安打、関君の右中間2塁打で1点を加え、5対4と追撃。関君の打力がひかります。

7回表、古荘投手は110球を超えていました。 四球、四球、バント、ヒットとエラーで2失点。さらにバントヒット、四球で1アウト満塁、内野ゴロで1失点と痛い決定的3失点。9回表、2アウトからソロホームランを打たれました。プロ注目となった古荘投手は「まだ、終わらない」と言っています。彼のこれからのスタートを応援しましょう。同窓生の間では、「古荘くんが6大学野球にきたら神宮に通っちゃうね」や「スターがいるとOBとしてもワクワクする」との話もあるようです。



このチームの3年生9名はこの試合を持って卒部します。「都立の星候補」から「ドラフト候補」へと古荘投手の成長と共に成長してきたこのチームは、9年ぶりに春の本大会に出場を果たし、東京実高から1勝を挙げてくれました。特に昨秋の日大三高、今大会の修徳高との対戦はよい思い出として記憶に残るでしょう。日大三高戦当時にこのチームはどんなチームになるのか、大変不安に感じていましたが、17日の試合は敗れたとはいえ、チーム一丸となって最後まで粘りのある堂々たる試合でした。
ここまでチームを作り上げて頂いた、監督、選手、保護者会、応援する同窓生および在校生に感謝、感謝です。
この試合で2年生が公式戦の多くを経験しています。9月の秋の大会をおおいに期待・応援しましょう。
秋の大会は 8月27日(水)一次予選抽選会、9月13日(土)一次予選、10月6日(月) 本大会抽選会、10月11日(土)本大会 と実施されます。
石川洋 8期